新環境に移行しました。
……不本意ながら。

・Oculus Quest 2の導入

きっかけはOculus Riftの不調でした。

いつ頃からか、HDMIケーブルがちゃんとグラボの出力端子に刺さっているにもかかわらず、「HDMIが接続されていません」というエラーが出るようになりました。
ヘッドセット側の端子を抜き差しすると直ることもありだましだまし使っていたのですが、そのうち症状の発生する頻度が多くなったり、VRプレイ中に発生したり(走行中なら当然DNF)、抜き差しでは症状が回復しなくなったりしてきました。

Riftのケーブルは光ケーブルだけあって結構高く(1万円ぐらい)、あまり買い替えはしたくなかったのですが背に腹は代えられません。重い腰を上げて買い替えを決意するも……既にRift用のケーブルはディスコンとなっていったのでした。

コクピットの記事でも書きましたが、現在の私のコクピットはVR利用を前提に組んでいます。
つまり、このRiftの故障によってディスプレイが無くなりレースシムのプレイができなくなってしまいました。
Riftの使用は諦めることとして、それでは次はどうするべきか。

考えられる選択肢はウルトラワイド一画面環境の構築か、三画面環境の構築か、VRヘッドセットの新調のいずれかです。
一画面・三画面ともに環境構築は不可能ではありませんが、やはりVRに感動した身としては今なお過渡期であるとわかっていても再びVRがいいと考えました。

しかし新しいVRヘッドセットを買うにしても、PimaxやらReverb G2やらはPCのスペックが足りていない……。
思い悩んでいたところにOculus Quest 2の発売再開のニュースが舞い込み、渡りに船とばかりに購入しました。
128GBモデルです……と言っても私の使い方では容量を気にすることなどなさそうですが。

Quest 2はRiftに比べて進化が感じられます。
Facebook連携が面倒と言えば面倒ですが、Rift比ではっきりとしたネガなどそれくらいなもので、あとは全てRiftと同等かそれ以上と言っていいでしょう。

特に無線接続のAirlinkには感動しました。ヘッドセットに何もコードが繋がっていないことのなんと快適なことか!
レースシムを試してみると画質は荒く、FPSも特にいい数字が出ているわけではないためメインとして使えるかはさておき。

まあ、Airlinkには最初からそこまで大きな期待をしていたわけではないのでそれは構いません。
本命はやはり有線接続のOculus link。
USBケーブルでPCとQuest 2をつなぐことでPCVRができるようになる機能です。
これでようやくレースシムを再びプレイできる、一件落着と、PCとヘッドセットを接続してプレイに移るものの……ここで新たな問題が発生しました。

無線接続より転送速度が高いはずの有線接続なのに、無線接続より明らかにFPSが出ていないのです。
いくつか試した中でも特に酷いのはR3Eで、FPSはおそらく一桁、完全に紙芝居です。まともにプレイなどできるはずがありません。

USBテストをしてみると転送速度が妙に低く、本来なら2Gbpsぐらいは出るはずが1Gbpsを切っています。
使っているケーブルは各所でおすすめされていたAnker製のUSB3.0ケーブル。他の環境でテストしてみてもケーブル自体に異常はなさそうです。となると問題はPC側のUSBコネクタか、と差す場所を別のUSB3.0コネクタに変えてみるも状況は改善されず。

ああでもないこうでもないと試行錯誤を繰り返していくうちにだんだん面倒になり、頭の中には乱暴な解決方法が浮かんできました。

PCを新調しよう。

 

・新PCの導入

PCの新調は、この問題の解決方法としてベストではないでしょう。

しかし、4年前に組んだ現在のPCはそろそろスペックが厳しくなりつつあるのも事実。
これまでは「Riftが動けばいいから」と使い続けていましたが、そのRiftも壊れQuest 2も満足に動かないようならこのスペックに留まる必要はもはやありません。

そんな筋が通っているんだかいないんだか自分でもよくわからない理屈を組み立てて新PCを買いました。
Ryzen 5 5600XにRX 6800という組み合わせです。
前回は自作でしたが今回はBTOにしました。グラボが高騰しているこの状況下ではBTOのほうがややお得かと思ったのと、AMD製CPUを扱うのが初めてでピンを曲げてしまわないかと不安だったからです。
届いてから早速回したACベンチの結果が以下の通りです。

これまで使っていたPCの結果はこちらです。

同条件で3倍超のスコア!
4年という年月の技術の進歩をしかと見せつけられた私は驚きました。
しかし、このスクショを撮った後もしばらく結果を眺めていたら画面がいきなりブルースクリーンに変わったのにはもっと驚かされました。

予想だにしていなかったブルスクに私が唖然としている間にもエラー情報の処理とやらは着々と進んでいき、進捗が100%に達した後自動的に再起動……しませんでした。
普段ならマザボメーカーのロゴが出るはずのところで耳障りなビープ音と共に画面に現れたのは、「CPU温度が高いので起動できません」という内容のメッセージ。まさかの熱暴走です。

冷えるのを待ってから起動し温度をモニタリングしながら再びベンチを回してみると、温度が90度近くとかなりの高温になっています。
リテールクーラーでは冷却が厳しいかもしれないという話は耳にしてはいたのですが、ベンチを回しただけで熱暴走は想像以上でした。今まであまり発熱しないCPUを使ってきたせいで考えが甘かったです。

急ぎ近くのPCショップへ走り定番クーラーの虎徹 MarkIIを購入し、スッポンの恐怖に慄きながら交換作業を始めます。これをしたくなくてBTOを買ったのに……。
慎重に作業を進めたおかげか何事もなく交換は終わり、再びACベンチを回して温度が低く抑えられていることを確認しました。

CPUクーラーを取り外したRyzen。無事に取り外せた感動のあまり思わず写真に残してしまいました。

やっとレースシムがプレイできる……とはいきません。この後には各種ファイルの移行作業が待っています……。

 

トラブルシューティング、配送待ちの時間、新環境構築作業。こうした諸々の作業を終えてやっと再び走り出せるのです。
レース参戦の準備のため東奔西走右往左往するこの様子はまるで中小レーシングチームの運営さながら。これこそ真実のレースシミュレーションかもしれません。
そう思えば楽しめないこともないですが、やっぱりしばらくはやりたくないですね。