現在開催中のSteamサマーセールで CPUCores なるソフトを買いました。
OSの処理を一つのコアに割り振り、残りのコアをゲームの処理に使うようにしてFPSを向上させるとのこと。
少し前に半額セールをやっていたのですがその時には買えず、今回再び半額となったことで購入に踏み切りました。
早速当ブログお馴染みの MY BENCHMARK SOFTWARE こと Assetto Corsa のベンチマークを回してみました。
ちなみに以前のベンチ記事で書き忘れてましたがCPUはi5-6500です。
未使用時
……誤差レベルで差がありません。
唯一の違いと言えば “VARIANCE” の値が使用時は7から8に上がっていることですが、VARIANCEってどういう意味かと調べたところフレームレートのぶれを表しているもののようで、この数値は低いほうがいいそうです。
ということはFPSの向上どころか、むしろ悪化しているということです!
725円払ってなんでわずかとは言えパフォーマンスを低下させられなければならないのか……。
しかし、これはあくまでベンチマークです。
実際にプレイしている状況ではまた違った結果となるかも、いやなっててほしい頼むから、ということでいくつかのタイトルで計測を実施しました。
・計測方法
Frapsのベンチマーク機能を使い、スタート/フィニッシュラインを越えたら計測開始、一周終えて再びラインを越えたところで計測終了という方法を採りました。
使用時と未使用時でそれぞれ3回ずつ計測しました。本当は10回とかやるべきなんでしょうが始めてみたら結構面倒だったのでこれで勘弁してください。
計測開始/終了のタイミングのズレ・一周毎のドライビングのブレというものはどうしても出てしまいますがそこも平にご容赦ください。
一応計測に使用した車・コースも書いておきます。
言うまでもないことですが、結果は各々の環境によって大きく左右されます。参考程度にご覧ください。
・測定結果
rFactor2
NSX @ Lime Rock Park No cicane
未使用時
・Frames: 16015 – Time: 65015ms – Avg: 246.328 – Min: 208 – Max: 277
・Frames: 15938 – Time: 64219ms – Avg: 248.182 – Min: 213 – Max: 280
・Frames: 15411 – Time: 63000ms – Avg: 244.619 – Min: 203 – Max: 278
使用時
・Frames: 16125 – Time: 64891ms – Avg: 248.494 – Min: 212 – Max: 280
・Frames: 15367 – Time: 64422ms – Avg: 238.537 – Min: 202 – Max: 269
・Frames: 15543 – Time: 65594ms – Avg: 236.958 – Min: 199 – Max: 268
3周のうち2周で上がるどころかむしろ下がっています。
ただサンプルが少ないので誤差と言えなくもないかもしれません。
唯一はっきりしてるのは目立った効果が無いということだけです。
Assetto Corsa
GT-R NISMO @ Silvestone International
未使用時
・Frames: 16011 – Time: 77219ms – Avg: 207.345 – Min: 185 – Max: 221
・Frames: 15628 – Time: 76110ms – Avg: 205.334 – Min: 184 – Max: 218
・Frames: 15464 – Time: 75625ms – Avg: 204.483 – Min: 183 – Max: 219
使用時
・Frames: 15976 – Time: 76610ms – Avg: 208.537 – Min: 185 – Max: 222
・Frames: 15572 – Time: 75875ms – Avg: 205.232 – Min: 184 – Max: 218
・Frames: 15605 – Time: 76328ms – Avg: 204.447 – Min: 178 – Max: 218
変化なしと見ていいでしょう。
ベンチマークは正しかったです。
Automobilista
BoxerCup @ Kansai East
未使用時
・Frames: 14012 – Time: 52734ms – Avg: 265.711 – Min: 175 – Max: 503
・Frames: 14035 – Time: 53157ms – Avg: 264.029 – Min: 178 – Max: 513
・Frames: 14077 – Time: 52969ms – Avg: 265.759 – Min: 180 – Max: 506
使用時
・Frames: 13566 – Time: 52594ms – Avg: 257.938 – Min: 175 – Max: 513
・Frames: 13547 – Time: 52610ms – Avg: 257.499 – Min: 175 – Max: 506
・Frames: 13588 – Time: 52500ms – Avg: 258.819 – Min: 174 – Max: 500
最大と最小が変わらないものの平均が明らかに下がっています。
いよいよ嫌気が差してきました。
Raceroom Racing Experience
Z4 GT3 @ Red Bull Ring National
未使用時
・Frames: 7566 – Time: 55047ms – Avg: 137.446 – Min: 120 – Max: 152
・Frames: 7131 – Time: 52891ms – Avg: 134.824 – Min: 113 – Max: 149
・Frames: 7104 – Time: 52422ms – Avg: 135.516 – Min: 119 – Max: 148
使用時
・Frames: 7598 – Time: 52969ms – Avg: 143.442 – Min: 124 – Max: 159
・Frames: 7558 – Time: 53750ms – Avg: 140.614 – Min: 121 – Max: 155
・Frames: 7714 – Time: 54031ms – Avg: 142.770 – Min: 124 – Max: 156
ここにきてテストしたタイトルで唯一明確にフレームレートの向上が見られました!
素晴らしい、725円は無駄ではなかったのです! 無駄遣いではあったようですが。
・結論
結局効果があったのはR3Eだけで、その効果も価格に見合うだけかと問われると非常に厳しいものがあると言わざるを得ません。
レースシムの為だけにこれを買うのは正直おすすめできませんが、他のジャンルでCPUの処理に大きく依存するゲームをやるならば一考の余地はあるかもしれません。非Steamのゲームにも使えますし。
最後に、くどいようですが上記の結果はあくまで「私の環境では」という話であることを重ねて書いておきます。
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