NextGenerationPhysics(以下NGP)向けに書いています。
デフォルトや他のPhysicsには合わないところがあると思います。それらには参考程度にしかならないかと。
私はラリーカーのこともRBRの仕様も完全に理解しているわけではありません。
なるべく自分で試したことを書いていますが、聞きかじったことも(それがある程度確からしいと感じた場合)書いています。間違いもあるかと思います。
また、各項目の基本的な説明(例えばデフがどういうはたらきをする部品なのか、とか)は省きます。調べればすぐに出てきます。
そして何より重要なこと、これを書いてる私は遅いです。ええとっても。
さて、言い訳はこのへんにして……。

覚えておくべきこと

・NGPはデフォルトセッティングがちょっとアレ(前後トー&キャンバー0度、足がかなり柔らかい)
なのでセッティングを弄るのは必須。
・NGPのセッティングはRBRCarTuneで弄るべきではない。(RBRCTで弄れる範囲とRBR上で弄れる範囲が違うため。とんでもない数字になる)
・NGPではブレーキ圧とデフマップの速度(Speed)の項目は変更しても意味が無い。
・セッティングを出すときは一度に何箇所も変更しない。どこがどう影響したのかわからなくなるため。
まあRBRの劣悪なUIでそうしようと思うことはあまり無いかもしれませんが……。
・挙動への影響度
デフ>アライメント・サス・ダンパー・車高>ロールバー>空気圧
あくまで私の主観ですが一番影響が大きいのはデフだということは間違いないと思います。

265162b6.jpg

とんでもない数字の例。RBRCTで設定できるステアリングロッド長の限界が355mm(ちなみにデフォルトセッティングでは442.20mm)なのでアライメントがこんなことに。

デフ (Differential)
デフはSSの平均スピードが低い、路面のグリップが低いほど強く利かせるのがいいでしょう。
基本的にどこのデフかに関わらず強く利かせればアンダー傾向です。
RBRではセンターデフ、センターデフ(左足ブレーキ使用時)、フロントデフ、リアデフの四つを設定できます。
これはRBRの発売当時WRカーに搭載されていたアクティブデフを再現したものです。
言うまでもないことですが二輪駆動の車にはセンターデフと駆動しないタイヤ側のデフは無いので設定できません。念のため。
(正確に言えばデフマップ自体は弄れますがデフトルクがゼロで固定されているので意味がありません)

622071ee.jpg

どれかひとつを選ぶとこんな画面が出てきます。
なにやら数字がいろいろと並んでいますが、この表をデフマップと言います。
この数字を変えることでアクティブデフの利き方を変えられます。
この画像はランサーN4のセンターデフマップです。
スロットル、ブレーキ、スピードと三つの表があります。このうち右のスピードの項目の数字はNGPでは無視されるのは冒頭に書いた通りです。ここではアクセルとブレーキの表に絞って説明します。
表の左側がペダルの踏み込まれた量、右側がそのときのロック率です。
パーセントの数字を増やすととロック方向に、減らすとフリー方向に変化します。
デフマップは複数の条件が重なる場合最も高いロック率が採用されます。
つまり、上の画像のデフマップのセッティングでスロットルを40%、ブレーキを10%踏んでいたとしたら、ロック率はスロットル側の15%が採用されます。
厳密には100%になったからといってロックするというわけではないという話もありますが、正直よくわかりません。
が、数字を上げればロックに近づいていくのは確かです。

6209c868.jpg

こちらは同じくランサーN4のリアデフです。
センターデフとは違いこちらは機械式です。
アクティブデフが禁止されているカテゴリーの車種などではこのようにして普通の機械式デフを再現しています。
一番上の行の数字のみが適用されます。他の行の数字は変えることができますが反映されません。

a98ee80d.jpg

こちらはDS3 WRCのデフォルトセンターデフマップです。
現行WRカー規定ではセンターデフが禁止されているので全て数値がゼロです。
変えても多分反映されないでしょう。少なくとも私が試した限りはそう感じました。

・センターデフ (Centre Differential)
数字を上げると前後のタイヤの回転差を無くす方向にはたらきます。

・センターデフ(左足ブレーキ使用時) (Centre L.Foot)
読んで字のごとく、左足ブレーキ使用時のセンターデフを設定します。
左足ブレーキを使用するときは多かれ少なかれ曲がってほしいと思っているはずなので、センターデフマップに比べ全体的に数字を下げるといいでしょう。

・フロントデフ (Front)
スロットルの項目は四輪駆動の場合リアより低く設定したほうがいいでしょう。それより高いとアンダーが強いです。
FFの場合は唯一の駆動輪であるため高めにしたいところです。
が、高くすればその分アクセルオンの状態で曲がりにくくなるということをお忘れなく。もちろん四駆も同じです。
ブレーキの項目は思いっきり下げてもそんなにおかしくはないと思います。アンダーが強ければゼロにしてもいいでしょう。

・リアデフ (Rear)
後輪駆動でも四輪駆動でもある程度スロットルは高めにすべきです。
ブレーキも極端に下げるとオーバーが出てしまうのでそこそこに設定するのがいいでしょう。

・デフトルク (Differential Torque)
いわゆるイニシャルトルクです。
この数字にそれぞれデフのロック値(デフマップのパーセントの数字)を掛けたものが最終的なトルクとなります。
デフマップでは「利き方」を、デフトルクでは「利きの強さ」を調節すると言えばわかりやすいでしょうか。
前中後と三つあります。

・ハンドブレーキリリース (Handbrake Release)
ハンドブレーキがこの数値を超えたときセンターデフがフリーになります。
アナログ入力をハンドブレーキに割り当てていれば弄ってもいいかもしれません。
私はG27のシフターの四速を割り当てているので弄ったことがありませんが……。

・左足ブレーキ閾値 (Leftfoot Brake Threshold)
左足ブレーキをここで設定した数値以上に踏んだときセンターデフマップ(左足ブレーキ使用時)が適用されます。

サスペンション (Suspension)
基本的に路面のグリップが高いほど、またスピードが高いほど固めにします。

・ダンパー (Dampers)
ダンパーが縮むスピード(量ではありません)を設定します。

縮み側 (Bump)
バネレートにもよりますが柔らかすぎるとタイヤがタイヤハウスに当たります。当たらないに越したことはありませんが、当たってもちょっとならどうってことないような気がします。
もちろんのべつまくなしにバタバタ当たってるようなセッティングはダメですが。
また、柔らかいとインリフトしやすくなります。
FFの車でデフォルトセッティングのままJoux Planeの前半などのターマックの中速コーナーを曲がると面白いようにイン側リアタイヤが浮きます。横転の危険もあるのでターマックではデフォルトセッティングより適度に固めるのがいいかと思います。
固すぎると荷重を乗せにくくなります。

伸び側 (Rebound)
固ければ荷重が長く残ります。柔らかい場合はその逆です。
伸び縮み両方に言えることですが、バネだけ固い(あるいはダンパーだけ固い)というセッティングにはせず、
バネを固くすればダンパーも固く、というようにバネに合わせて弄るべきです。

Fast Bump
これはどう訳せばいいのかわからずそのままです。まあ他のシムでも目にする言葉ですから問題はないでしょう。
ブレーキングなどの比較的ゆっくりした荷重ではなく轍や段差など一気にかかる荷重のときにはたらくダンパーの動きを設定します。
固すぎると段差に乗り上げるようになるので一瞬タイヤが浮いて滑ります。

Fast Bump Threshold
これまた訳せずそのままです。
Thresholdとは「閾」です。ここで設定した以上の荷重が掛かるとBumpではなくFast Bumpの数字が減衰に適用されます。
この数字をうまく設定するとChirdonheadのようなバンピーかつ中高速なSSをうまく走れるでしょう。
NGPの場合デフォでかなり小さい値が設定されていますが、これはそれほど常識はずれな数値ではないようです。
不満を感じなければそのままにしておいてもいいかもしれません。
変更する場合は最大でも0.3ぐらいに留めておくのがいいようです。

・スプリング (Springs)

スプリング長 (Spring Length)
スプリングの長さです。変えることでストロークと車高が変化します。
あまりにも短いと底付きしてコントロール不能になるのでそこそこに。

バネレート(Spring Stifness)
ばねの固さです。路面のグリップが高ければ固めに。低ければその逆。
ここを変えただけだとスプリング長は変わっていないので車高が大きく変化しています。
レートを上げて(固くして)スプリング長がそのままだと自重で沈み込む量が減るので車高が上がります。
スプリング長とセットで変えるべきでしょう。

ヘルパースプリング長 (Helper Spring Length)
ヘルパースプリングレート(Helper Spring Stifness)
ヘルパースプリングの長さとレートを設定できます……が正直あまり触らなくてもいいかと思います。

・ジオメトリ (Geometry)
アライメントの調整ができます。

トップマウントポジション (Top Mount Position)
ストラットのアッパーマウントの前後位置を調整します。
これを調整することでキャスター角を変更できますがNGPでは動かせません。

ステアリングロッド長 (Steering Rod Length)
トー角を調整できます。

ストラットプラットフォーム高 (Strut Platform Height)
アッパーマウントの上下位置を調整します。
数値を上げると車高が上がりキャンバーがポジティブ方向に変化します。
車高を上げる場合はバネ長よりもこちらを動かすほうがいいと思います。

キャンバー (Camber)
マイナスがネガティブ方向です。ポジティブ方向に設定することはないでしょう。
路面のグリップが高いほど角度をつけたほうがいいですがターマックでも2度ぐらいが限度かと思います。
それ以上つけると「コーナリング中の踏ん張りが利く」というメリット以上に「直進安定性の低下」というデメリットが顔を出します。
例えばちょっとでもヨーが残っているときにフルブレーキするとスピンするような挙動になります。やや極端な例ですが。

トー (Toe)
 マイナスがイン方向です。なぜか普通と逆。プラスがインのようです。
フロントはインにすると初期の応答性がよくなりますが後半アンダーになります。
アウトにすると常に弱アンダーという感じです。個人的にはフロントはトーアウトが好みです。
リアは基本はインです。
アウトにするとコーナリング中にオーバーになるのでおすすめしません。
……というのはサーキットでの話で、ラリーなら微トーアウトぐらいがちょうどいい場合もあります。お好みで。
0.2ぐらいがひとつの目安です。
が、RSI Slalom Gegeのような(つまりジムカーナのように極端に速度が低くきついコーナーが多い)SSなら大きくアウト側にするのもありでしょう。

車高 (Ride Height)
車高とは言っても一体どこの数字なのか見当もつきませんが……。
とにかくこの数字が小さくなれば車高が下がります。

・ロールバー / ステアリング (Rollbar / Steering)

最大ステアリングロック (Max Steering Lock)
ステアリングの切れ角を変更します。
数値が小さいほど同じ量を切っても実際に切れる量が少なくなります。
頻繁に弄るところではないです。

ロールバー固さ (Rollbar Stifness)
ロールの速度を調整するものです。
後輪駆動は前を固めに。FFはその逆。四駆は前後同じくらいからお好みで調節してください。
路面のグリップが低ければ弱めます。

タイヤ (Tyres)
空気圧を設定できます。
長いSSでは走ってるうちにだんだん空気圧が高くなってくるので少し低めに設定するといいでしょう。
逆に言えばそれを感じ取れないなら弄らなくてもいいかもしれません。私はタイヤの磨耗との違いを感じ取れません……。
RBRではバーストもパンクもしないので極端な数値にしても問題はありません。意味もありませんが。

ブレーキ (Brakes)
反映されないので省略。

ギア (Gears)
特に言うことはありません。
Shortが加速重視、Longが最高速重視です。Mediumは中間。
Longは滅多に使いません。

5/30 文章におかしなところがあったので修正。
16/1/31 トーについての記述を修正。他にも細かく文章を修正。